「海外に挑戦してみたい!!」
そんな夢を持つ日本の若者の皆さん、こんにちは!
日本の大学を卒業後、就職せずに思い切ってオーストラリアへ飛び出した「海外チャレンジャー」のmorikoです。
エージェントにも語学学校にも頼らず、自力で情報を集め、限られた予算でワーキングホリデーに挑戦した私のリアルな経験をこのブログでは発信しています。
今回は、私が実際に体験した『オーストラリアでのファームジョブ』について紹介していきます。
✅ オーストラリアワーホリのセカンドビザを申請したい!
✅ オーストラリあに来たらまずは自然を体験できるファームジョブをしてみたい
✅ ファームでたくさん働いてたくさんお金を稼ぎたい!
ファームジョブって聞くと「すごい大変そう」「ハードワークなんでしょ」という方がほとんど。確かに普段運動をあまりしない人にとってはかなりの重労働ですが、慣れてしまえばオーストラリアの温かい人たちと自然に囲まれた楽しい生活になります。
今回の記事では実際に重労働をして得た経験をもとに、「オーストラリアファーム生活の魅力」を紹介していくのでぜひ参考にしてくださいね!!
どうしてファームで働く必要があるのか?

オーストラリアのワーホリ(ワーキングホリデー)ビザでは、2年目、3年目の延長ビザ(セカンド・サードビザ)を取得したい場合、政府が指定する地域と職種で一定期間働く必要があります。
- セカンドビザ取得条件 → 88日間もしくは3ヶ月間の労働
- サードビザ取得条件 → 176日間もしくは6ヶ月間の労働
指定されている職種は以下のとおりです。
- ファーム(農業)
- ファクトリー(工場)
- ホスピタリティ(観光業)限られた地域
- マイニング(採掘業)など
オーストラリアに3年間滞在したい場合は、合計で9ヶ月間の労働が必要です。
また、働く地域も指定されています。働く前にしっかりと場所と職種の確認をしましょう。
👇オーストラリア政府の公式サイトで詳細をチェックする👇
Australian Government
ファームジョブは比較的仕事が見つけやすく、英語が苦手でも始めやすいことから、多くのワーホリ生に選ばれています。
働いた期間のペイスリップ(給与明細)を使ってセカンド・サードビザを申請します。ペイスリップをしっかりと発行してくれる会社かどうかもしっかりチェックしましょう。
オーストラリアでのファームジョブの探し方
ファームジョブを探す方法はいくつかあります。
- Facebookのコミュニティグループ(例:「Australia Farm Jobs」「Backpacker Jobs」など)
- Gumtree(オーストラリア版メルカリのようなサイト)
- バックパッカーズホステルの掲示板(地元の仕事情報が集まる)
- 現地のリクルートセンター・派遣会社に登録(ハーベストトレイル)
- 直接ファームに問い合わせ(Googleマップで探して連絡)
探し方のコツは、とにかく「行動すること」。現地に直接行ってからのほうが、仕事は見つかりやすいです。
雇うファーム側からしたら、来るかどうかわからない遠方に住んでる人より現地にすでに滞在しているバックパッカーたちを雇う方がリスクが低く時間もかからないです。
ファームジョブを探すときの注意点

残念なことに最低賃金以下の悪徳ファームも多く存在します。働く前にその会社がしっかりとした企業であるかの確認をしましょう。
最低でも以下の2項目は事前に確認しましょう。
- 契約書を確認:仕事内容や給料の支払い条件を事前に確認
- ビザ条件に合った職場か確認:セカンド・サードビザ申請のためには、政府指定の地域・職種で働く必要があるため
ワーホリの期間は限られています。3ヶ月しっかり働いたのに、ペイスリップがもらえなかったり対象地域でなかったら、余分にまた働かなくてはいけなくなります。
私の友達はいわゆる”悪徳ファーム”で働いてしまったことがあるので、そのリアルな体験談を以下にて載せています。
💬 友達のリアルな体験談:トマトファームで”1ヶ月間無賃労働”させられた話
クイーンズランド州にいた時に、バックパッカーズでルームメイトだった私の友達はトマトファームで働いていました。お給料はカジュアル時給(約28ドル)。1ヶ月で3000〜4000ドルの支払いがされるはずだったんです。
しかし2週間働いても給料が振り込まれず、支払いの催促をしつつも働き続けていました。結局、1ヶ月経っても支払いがなかったため、自分から仕事を辞めていました。
つまり友達は1ヶ月無賃労働をしてしまったわけです。その後オーストラリアの労基に行って、その会社の給与未払いの事実申告をしていました。最終的には裁判をすることに。
その後、裁判でどうなったかは本人から聞けていませんが、本人も「もっと早く辞めていればよかった」と話していました。
この友達の経験を通して思ったのは、
給与未払いが起こったり、何か違和感を感じたら早い段階で手を引くことも大事ということ。気づいた段階で辞めていれば、その分早く次の仕事を探すことができます。
オーストラリアで働く私たちにとって、“違和感に気づいたらすぐ動く”のは、自分を守る大事な力です。
この友達の経験を横目で見ていた私は、「同じオーストラリアにいてファームをしている身としては他人事ではないな」と思いました。
もちろん、しっかりとしたファーム企業もたくさんあるので安心してくださいね!
ここからは実際に私が体験したファーム生活を紹介していきますね!
コフスハーバー(NSW)でのブルーベリーファーム(2023年9月〜)

ニューサウスウェルズ州(NSW)にあるコフスハーバー(Coffs Harbour)という地域で、2ヶ月間ブルーベリーファームをしました!
この地域はオーストラリア国内でもブルーベリーの主要な生産地の一つです。ベリー系のファームが多くあることでも有名で、ストロベリーやラズベリー、ブラックベリーなどの仕事も多くあります。
ブルーベリーファームの収穫シーズンは8月から翌年3月
ピーク時期は9月から12月です。
セカンドビザ申請のために働きたい方にとっては、シーズンの長さが最適です。実際に働きたい方は、8月中旬以降からの応募をオススメします。
オーストラリアでのファームジョブの探し方については下記のブログ記事を参考にしてみてください。👇👇

お給料:ピースレート(出来高制)
- 仕事開始時:$2.8/kg
- 1ヶ月後:$2.5/kg
- 2ヶ月後:$2.3/kg
ピースレートは市場価格(需要と供給のバランス)に左右されます。
私が働いていた時期は$2.8/kgでした。この価格は決して高い相場ではありません。当時住んでいた家のオーナーから聞いた話によると、コロナ前(2019年以前)は、$4.0~7.0/kgのピースレートだったそう。
私は収穫に慣れてきてからは、1日あたり約50Kg収穫していました。しかしそれでも日給は$140ほど。
「あの炎天下での作業で、かなりの量を収穫して$140ドルはかなり少ない…」
というのが私の正直な感想です。
ピースレートが$2.3/kg に下がった時点で、思い切って仕事を辞めて他のファームに行くことにしました。
1日のスケジュール
- 6:00 起床
- 7:00 出発(ピックアップあり)
- 7:30〜8:00 仕事開始
- 11:30 自由にランチ休憩
- 15:30〜16:00 仕事終了
- 16:00 帰宅、シャワー
- 18:00 夜ご飯
- 23:00 就寝
ブルーベリーファームで大変だったこと
ブルーベリーファームできつかったことは、「とにかく腰が痛い!!」
ブルーベリーの木って低いのもあれば高いのもあって、その日の収穫場所によってやりやすさが変わります。
背の高い木ばかりの時は比較的やりやすかったのですが、自分の腰よりも低いような木ばかりの時はもう腰が壊れそうになってました。
筋肉痛や炎天下での作業は大変でしたがそれを除けば楽しく働くことができたと思います。
自然の中で働くのは気持ちよかったです。特にマレーシア人やインドネシア人の陽気な同僚たちのおかげで、楽しい時間を過ごせました。
バンダバーグ(QLD)でのチリファーム(2023年11月〜)

クイーンズランド州(QLD)にあるバンダバーグ(Bundaberg)という地域で約3週間チリピッキングをしました。
バンダバーグというと様々な種類のファームがあって、1年中を通して仕事があることで知られています。気候は比較的1年中暖かく、夏は蒸し暑かったです。
チリピッキングのシーズンは主に冬。
オーストラリアは日本とは季節が逆なので、4月〜8月頃。
このファームのお仕事は、私が滞在していたバックパッカー経由でいただくことができました。私が働いた季節はピークのシーズンではなく、チリの量が少なかったためあまり働けませんでした。
お給料:ピースレート(出来高制)
- レッドチリ $15/1バケット
- グリーンチリ $7.5/1バケット
- スネークチリのピッキング $5/1バケット
チリの種類によってピースレートが違いました。レッドチリが特に高単価で、めちゃくちゃ収穫した日は時給換算で$40/h超える日もありました。
1日のスケジュール
- 3:30 起床
- 4:30 出発
- 5:00 仕事開始
- 10:00 仕事終了
- 11:30 ランチ
- 13:00 フリータイム
- 20:00 就寝
スタート時間がとても早く、終了時間もとても早かったです。先ほども述べた通り、ハイシーズンではなかったため、全体的な収穫量が少なく時間数は1日あたり約5時間程度でした。
チリファームで大変だったこと
チリファームも腰が痛い毎日でした。ブルーベリーファームよりもきつかったです。
なぜならチリができている苗の背丈は全て腰よりも下の位置だったからです。しゃがみこんで収穫することもできましたがそれだとスピードが落ちてしまうので、中腰でやっていたところ、またもや腰痛持ち(泣)
その努力のおかげもあってか、ファームのオーナーからは「君はよく働いてくれるからこれからもできるだけ仕事をあげたいと思ってる」と褒めてもらえました。
しかし、褒めてもらった翌日にそのチリファームは(市場価格の変動を理由に)シーズンオフに(泣)
不可抗力でしたが、いわゆるクビになってしまったわけです。
悲しいことに、ファームジョブでは次の日には仕事がなくなるなんてこともあります。私みたいに、仕事を頑張っていたとしてもです。
仕事が急になくなってしまったとしてもワーカーに落ち度がないこともあるので、焦らずに新しいファームを探しましょう!
バンダバーグ(QLD)でのスウィートポテトファーム(2023年12月〜)

チリファームと同じく、クイーンズランド州のバンダバーグにてスウィートポテトファームで約9ヶ月間働きました。
スウィートポテトファームは1年を通して仕事があるので、基本的にはシーズンオフがありません。
このファームではかなり長い期間お世話になりました
このファームではかなり長い期間お世話になりました。長かった分、友達もたくさんできたしオーナーの方達にもよくしてもらえました!!
お給料:カジュアル時給(.26)
カジュアルといった雇用形態だったので、お給料は時給でした。この雇用形態の場合、最低賃金が決まっていて、それが$28.26(当時の最低時給)になります。
ファームで働くのであれば、この雇用形態が一番稼ぎやすいし安定しています。週36時間以上は安定して働けたため、しっかり貯金ができました。
収穫量が多い時期は週40時間以上働いたため、1ヶ月で40万円以上稼げる月もありました。
1日のスケジュール
- 4:30 起床
- 5:30 出発
- 6:00 仕事開始(ピッキング)
- 9:00 スモコ(小休憩)
- 9:30 仕事再開(パッキング)
- 12:30 ランチ
- 13:00 仕事再開
- 15:30 終了
- 16:00 帰宅
ファーム生活では、大体の方が「朝が早く仕事終わりも早い」という生活スタイルをしています。朝が苦手な方も1、2週間も続ければ慣れてくるはずなので安心してくださいね!
スウィートポテトファームで大変だったこと
仕事内容はかなりハードで、最初の1、2ヶ月は筋肉痛との戦い。でもそのあとは体も慣れて、楽しめるようになりました。
バンダバーグでスウィートポテトファームといえば、かなりきついファーム作業であることで知られています。
なぜなら重たい芋で3、4キロはあるし、ピッキングの際もパッキングの際も芋を常に掴んで握力を使わないといけないからです。
体を使った仕事に慣れていない人で、手首を痛めている人を何人も見かけました。
「続けたくてもやめざるを得ない」という状況で仕事を辞めていく人も、、、
あのファーム生活はとっても楽しかったけど、もう一度やりたいかって終われたら答えは「No!!」とはっきり言えるくらい重労働でしたね(苦笑)
ファームをしているときの滞在先は?

ファームをしている時の滞在先の候補はいくつかあります。
- バックパッカーズホステル
- シェアハウス
- キャラバンパーク(キャンプ場)
コフスハーバーの時はシェアハウス、バンダバーグで働いていた時はバックパッカーズホステルに滞在していました。
どの滞在方法でも安く済ませることは可能です。あとは自分に合ったスタイルに合わせて選びましょう!
私が実際に滞在していたバックパッカーズホステルでの体験談の記事もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください!👇

ファーム前に準備しておきたいものリスト
ファームに行く前に必要なものを揃えておくと、急に「明日から働ける?」と言われた時でもすぐに働けます。
事前にチェックして急な仕事にも備えておきましょう!
- ファーム用の作業着
- 安全靴
- 日焼け止め・帽子
- 大きめの水筒
- フェイスカバー(必要に応じて)
- 軍手
- 汚れてもいいファーム用かばん
ファーム用の作業着はみんな大体同じものを着ています。こんな感じ👇

オーストラリアにあるK-martというお店で購入することができるので、ファームにこれから行く方はぜひチェックしてみてください!
ファームで得られる経験は一生モノ!!(まとめ)

オーストラリアのファームジョブは、決して楽な仕事ではありません。
でも、英語力が不安な人でも、異文化交流をしたい人でも、誰でも挑戦できるチャンスが広がっています。厳しい環境の中でこそ得られる強さや自信、そして素敵な出会いは、一生の財産になるでしょう。
ファーム生活を通して得たものは、
「体力」「精神力」「友達」「語学力」「異文化理解力」など数えきれません。
これからファームジョブに挑戦するあなたへ。
ぜひ、楽しみながら、そして少しだけタフに頑張ってみてください!
応援しています!!!