ワーキングホリデー

【体験談】オーストラリア・ブルーベリーファームで働いたリアル|給料・環境・注意点まとめ

「ワーホリでオーストラリアに来たはいいけど、とりあえずお金が必要!でも英語もそんなに話せない…」
そんな人にぴったりの仕事、それが**ファームジョブ(農業の仕事)**です。

こんにちは、日本の大学を卒業後、就職せずに思い切ってオーストラリアへ飛び出した「海外チャレンジャー」のmorikoです。

私は2023年9月から約2ヶ月間、ニューサウスウェールズ州のコフスハーバーという地域でブルーベリーファームの仕事をしていました。

今回はの記事ではその時の体験をリアルにまとめてみました。『オーストラリアワーホリ到着後のすぐにやるべき8つの手続き』について解説します。

👇こんな悩みを持つ方にぜひ読んでほしい!!👇

・「ブルーベリーファームってどんな仕事?」
・「実際どのくらい稼げるの?」
・「英語ができなくても大丈夫?」
・「住む場所はどうするの?」

これらの疑問を持つ方に向けて、
仕事内容・給料・人間関係・生活環境・注意点まで丸ごと公開します!

ファームジョブはきつい仕事だと言われがちですが、実際に働いてみて感じたのは、
「キツい=ダメな仕事」じゃないということ。

むしろ、英語力に自信がない人にとっては、「英語に触れながらお金が稼げる貴重なチャンス」でもあります。

この記事を読めば、これからブルーベリーファームに挑戦してみたい人が、
不安を少しでも減らして、前向きな気持ちで一歩を踏み出せるようになるはずです!

ブルーベリーファームを選んだ理由

私がオーストラリアでブルーベリーファームを選んだ理由

まず初めに、私が数あるファームジョブの中からブルーベリーファームを選んだ理由を紹介したいと思います。その理由は以下の3つです。

①ピースレート制で頑張り次第で稼げると聞いたから

ブルーベリーファームでは「ピースレート(出来高制)」という給与形態が多く、
頑張れば頑張った分だけ稼げると聞いていたからです。

当時の私はとにかく「お金を貯めたい!」という思いが強かったので、
「時給制よりもやりがいがあるかも」と思って選びました。

実際は…稼げるかどうかはファームによる、というのが正直なところですが(笑)、
やってみないと分からないのがファームジョブの世界。
「とりあえずやってみる」精神が大切です。

②すぐに働ける仕事がたまたまブルーベリーファームだった

実を言うと、私は「どうしてもブルーベリーがやりたかった」というよりは、
「すぐに働ける仕事」なら何でもよかったのが正直なところです。

当時の私はお金に余裕がなかったので、
セカンドビザ対象地域で、すぐに働けるファームジョブを探していました。


・9月でブルーベリーの収穫シーズンに入っていたこと
・Facebookで仕事を探していたらちょうどブルーベリーファームの求人が見つかったこと
この二つが重なり、「ここしかない!」という気持ちで決めました。

なので、「自然が好きだから」でも「ブルーベリーに興味があったから」でもなく、
“今すぐ働ける”という一点で選んだのが本音です。

③セカンドビザ対象の条件に合っていたから

今回私が働いたブルーベリーファームの仕事は、
セカンド・サードワーキングホリデービザの対象職種かつ指定地域での労働でした。

私は「あと1年、2年とオーストラリアに滞在したい!」という気持ちがあったので、
どうせ働くならビザ延長につながる仕事にしようと考えていました。

結果的に、ブルーベリーファームはその条件にピッタリだったので、
選んでよかったと思っています。

ブルーベリーファーム:実際の仕事内容と1日の流れ

ブルーベリファームで働いていた時の実際の1日の流れ

私が働いていたのは、ブルーベリーのピッキング(収穫)専門のファームでした。基本的には毎日、ブルーベリーを手で摘み取り、バケツやカゴに集め、それをまとめて重さで管理される「ピースレート(出来高制)」の仕事です。

ブルーベリーピッキングの仕事内容

  • 手摘みで収穫:
     ブルーベリーはとても繊細な果物なので、ハサミなどは使わず、すべて手作業で摘み取ります。熟している実だけを選んで収穫する必要があるため、目での選別力が求められます。
  • 熟度の見極め:
     赤みが残っていたり、柔らかくなりすぎているもの、潰れている実はNG。濃い青紫色で程よい硬さの実だけを収穫します。慣れるまでは「これって収穫して大丈夫?」と迷うことも多かったです。
  • カビ・虫チェックも重要:
     ブルーベリーの中には虫が潜んでいたり、カビが生えている実もあるので、それを取り除くことも大事な仕事。収穫の「質」も求められるので、スピードだけではなく丁寧さも重要です。
  • ピースレート(出来高制):
     収穫した量(キログラム)に応じて日給が決まります。ファームによって異なりますが、私がいた場所では1キロあたり2.8ドル。どれだけ多く、かつきれいな実を収穫できるかが稼ぎの鍵です。

私の1日のスケジュール

  • 7:00〜7:30 ファームに到着
     この時間に同じシェアハウスの仲間と車でファームへ。畑は朝露で濡れていることが多く、靴がびしょびしょになる日もありました。
  • 7:30〜8:00 作業スタート(結露待ちの日も)
     すぐにピッキングが始まるわけではなく、ブルーベリーの実が乾くのを待ってからスタートします。結露が多いと1時間ほど待機になることも。待機時間は基本的に無給。
  • 12:00 お昼休憩(自由休憩)
     休憩は特に決まりがなく、各自のタイミングでOK。ピースレートなので、休まずに稼ぎたい人は短めに、ゆっくりしたい人は長めに休む、というスタイル。お弁当と水分補給は必須!
  • 15:30 作業終了
     午後も引き続きピッキング。トレーに収穫した実を移して重さを測ってもらい、その日の合計収穫量が記録されます。
  • 16:00 帰宅・シャワー
     作業で手や爪がブルーベリーの汁で真っ黒になるので、帰宅後すぐシャワーへ直行。
  • 17:00〜 自由時間
     夕方は、友達とご飯を作ったり、カードゲームをしたり、のんびりした時間。夜は早めに寝る日が多かったです。

このように、ブルーベリーファームでの生活はとてもシンプルで自然と触れ合える毎日でしたが、体力と集中力が試されるお仕事でもあります。特に初めのうちは、選別やスピードに慣れるまで苦労しましたが、慣れてくるとリズムよく働けるようになりました!

ブルーベリーファーム:ピースレート制のリアルな収入事情

ブルーベリーファームのリアルな収入事情

オーストラリアのファーム仕事では、時給制(Hourly)と出来高制(ピースレート/Piece rate)の2パターンがあります。私が働いていたブルーベリーファームは完全なピースレート制。つまり、どれだけ収穫したか=自分の給料でした。

1キロあたりの単価

私が働いていた時(2023年9〜10月頃)は、1キロあたり2.8ドルでした。ブルーベリー1キロはバケツ1杯分くらい。慣れないうちは1時間に1キロ〜2キロ程度しか収穫できず、最初の数日は日給30〜40ドル程度というかなり厳しい現実にぶつかりました。

でも、収穫のコツが掴めてくると1日で50キロ以上摘める日も出てきて、日給150ドル前後まで伸びるようになりました

実際のペイスリップ(給与明細)がこちら👇👇

ブルーベリーファームのペイスリップ(給与明細)

この給与明細を見ても分かるとおり、たくさん収穫できる日もあれば全く収穫できない日もあります。

Moriko

「昨日はいっぱい稼げたのに今日はこれだけしか稼げなかった…」と落胆する日は何度もありましたね(泣)

日給の変化と記録のコツ

上記でも述べたとおり、収穫量は日によって大きく変動します。

  • 木に実が少ない日や、雨上がりで濡れている日は効率が落ちる
  • 新しい区画に入ると実がたくさんついていて稼ぎやすいこともある

そのため、「今日の収穫量」「何時間働いたか」をスマホのメモに毎日記録していました。これをやっておくと、自分の収穫スピードの変化が見えてモチベーション維持にもつながります!

それにペイスリップを受け取るときに間違いがあった場合、自分のメモがあれば間違いを訂正できます。悪徳ファームがあることも考えると、働いた時間と収穫量のメモは自分の身を守る行動につながります。

滞在先について|シェアハウスでの生活

ブルーベリーファームで働いていた時の滞在先について|シェアハウス

私がブルーベリーファームで働いていた時の滞在先は、ファームから車で20〜30分ほど離れた場所にあるシェアハウスでした。ファームで働くことが決まった際に、コントラクターの方から「自分でアコモデーションを探してほしい」と言われたので、Gumtreeというサイトを使って自分で見つけました。

シェアハウスの様子

・住んでた人数:5人
・部屋タイプ:プライベートルームでトイレバスルームは共用
・家賃:週160ドル(水道・電気・Wifi込み)

シェアハウスには、家のオーナーのオーストラリア人、同じファームの香港人、私以外の日本人2人徒」一緒に住んでました。オーナーは男性でしたが、それ以外は全員女の子だったので割と安心して住むことができました。

生活面はどうだった?

プライベートルームでしたがシャワー・トイレは女の子で共有で使用していました。オーナーはシャワー・トイレ付きのマスタールームで別々での使用だったのでその点も良かったかなと思います。

ただ、その家のルールとして

  • キッチンを使っていいのは19:30まで(その後オーナーが1人で使いたいから)
  • 自分の部屋での飲食禁止
  • シャワーの時間が長くなるから頭洗うのは2日に一回まで

などとちょっとばかり窮屈なルールがいくつかありました。オーナーが少し口うるさい人でしたが、それ以外は割と自由に過ごしても大丈夫な家だったのでr楽しいファーム生活を送ることだできました!

ブルーベリーファームで働くメリット・デメリット

ブルーベリーファームで働くメリットデメリット

ブルーベリーファームでの仕事は、初めてのファームジョブとしてはかなりおすすめです。でも実際に働いてみて感じた“良かったこと”も“しんどかったこと”も、どちらも正直にお伝えします!

✅ メリット①:仕事内容がシンプルで覚えやすい

ブルーベリーピッキングは、果物の状態を見て取る・取らないを判断するだけなので、仕事内容自体はとてもシンプル。未経験でも初日から作業に参加できるし、「この色の実を取る」という判断基準も比較的わかりやすいです。

✅ メリット②:体力的な負担が少なめ

ブルーベリー自体は重量のあるものではないので、女性やファーム初心者にもぴったりです。力作業といえば、収穫したブルーベリーをトレーに乗せてそれを運ぶときぐらいです!

✅ メリット③:ピースレートで稼げるチャンスもある

完全出来高制(ピースレート)のため、頑張った分だけ収入に反映されるのはブルーベリーファームの大きな魅力。最初はなかなか稼げなくても、コツをつかんでくると日給$170以上は稼げるようになります。

⚠️ デメリット①:天気に左右されやすい

ブルーベリーは雨や朝露に濡れていると収穫ができないため、仕事が遅れて始まったり、キャンセルになることも…。特に朝露が乾くのを待つ時間は「働けないけど拘束されてる」というモヤモヤ感がありました。

⚠️ デメリット②:ピースレートで稼げない日もある

「頑張った分だけ稼げる」とはいえ、木の状態や天候、割り当てられる列によって収穫量が大きく左右されるのが現実。どれだけ頑張っても日給$60〜$80で終わってしまう日もあって、心が折れそうになることもありました。

⚠️ デメリット③:虫や暑さとの戦い

自然の中での作業なので、虫(特に蚊やハエ)が多い日や、直射日光が厳しい日もあるのがつらいところ。帽子・長袖・虫除けスプレーなどの対策は必須です!

Moriko

「自然の中で体を動かしながら、英語環境で働ける」というのは大きな経験になるけど、やっぱりメリット・デメリット両方あるよ!というのが私の率直な感想です。

まとめ|ブルーベリーファームは“やってみる価値アリ”のファーム体験!

オーストラリアでのワーホリ中、私が初めて挑戦したファームジョブが「ブルーベリーファーム」でした。

正直、最初は英語力もなく、お金も時間もなかった私にとっては、「すぐ働ける場所ならどこでもいい」という気持ちで始めた仕事でしたが、今振り返ると本当にいい経験だったと胸を張って言えます。

  • 朝から自然の中で働く気持ちよさ
  • 多国籍の仲間たちと過ごした日々
  • 少しずつ自分の英語力や体力が成長していく実感

大変なこともあったけれど、そのぶん得られるものもたくさんありました。

もし「どんなファームで働こうか迷ってる」「ブルーベリーファームって実際どうなんだろう?」と悩んでいるなら、ぜひ一度チャレンジしてみてください。この記事が、あなたの行動のきっかけになれたら嬉しいです🌱